ヘナチョコゲームセレクション
ウィンドウズ版発売にあたり、インタチョコシステム代表のラショウ氏に直撃インタビュー。
全文は「あの素晴らしい弁当を2度3度」(win)を買うと貰える攻略本(?)「イタブック」に掲載。
―windowsでは初めましての人も多いと思いますので、イタチョコシステムはどんなソフトハウスか教えてください。
イタチョコシステムはゲーム嫌いの人達のために作られたソフトハウスであります。
ゲームって大変なものだとか、かなり反射神経がないとできないと思って二の足を踏んじゃうような人達にイタチョコシステムのゲームをやってもらって、
ゲームを好きになってもらいたい。もともとはそんな感じですね。
自分自身も普通のゲームをやってて大変だと思って。もっとゲームとして楽しむ事をしたい、単純にそれだけです。
―どんなゲームが大変だと思いました?
一般のRPGとかは根気が無くてやらないんですよ。
レベル制のRPGなら、レベルを上げても結局似たような敵が出てきて、
課長から部長に昇進はするんだけど業務はあんまり変わらないとか、
青いモンスターが赤に変わるとか、ちょっと。
最近のゲームは何時間保証とか売り文句のように書いてあるけど、私はそんなにもたない。
長時間プレイすることに戦慄を覚えますね。
いざやってみるとほとんど最初の方はチュートリアルで、まず村を一通り巡るまで外に出られないという状況だったり。
チュートリアルも保証の何時間に入ってるんだと思うと、それだけでうんざりしますね。
それで、イタチョコはそうならないように、ゲームとしては最初から全てができるんです。
どうしてかというと、それは自分も遊びながら作ったっていうのがあって。
―ゲームを作る時に作りながら考えていくとどんどん大変な事になったりしませんか?
んー。大変な事になりっぱなしでした。
デバッグの過程で自分もかなり遊んじゃうんです。
自分で遊んでみて楽しかったからゲームとして売りに出してるわけで、楽しくないのは、もうボツ。
基本的に楽しくないのはやらないし、自分でデバッグをしつつ楽しかったのを出してます。
でも、デバッグしてるとやっぱり飽きてくるんですよね。
で、自分に飽きないようにまた作り直したり、飽きさせない仕組みを作るっていう競争みたいになっちゃう…恐ろしいですよ。
序盤から大体の事はできるようにしてるので、
チュートリアルのように「これしかできない」っていう限定はないけど、
逆に最初から全部提供されてるから、初めての人は驚いちゃうかも知れませんね。
できる所からやるという普通のゲームをやり慣れてる人は、最終的な目標っていうのを知りたがりますよね。
でもイタチョコは最終的な目標はあんまり考えないで貰いたいっていうのがあって。
普通のゲームではどこかに悪役がいて、誰かがさらわれていて、最後は悪役と戦うという目標が最初に教えられると思うんですけど、
イタチョコはそういう最終目標がないから、どうするんだろう?とか分からないまま「こういう事ができます」とダーンと言われたり、
または言われないまま、例えばロデムなら公園にポンと放り出されたり。
―ブラックホワイトチョコが悪役だったような気がするのですが。
一応、ブラックホワイトチョコが結構いろんな所で悪役として出てますけどね。
やっつけられるとは限らない。お弁当ならお店が小さくなるだけ、ヘナチョコダービーでタイトルを全部取っても、
そのままやってるしね、強いけど。あと、サイテイバードに至ってはただ魚屋やってる。フフ。
悪いやつをやっつけるっていうのはあまり考えないでください。
イタチョコのゲームには最終目標が無いっていう事は特に言いたいですね。
サイテイバードのパッケージに、「イタチョコゲームをするにあたって」
て一言だけあったと思うんですけども、「一日ちょっとづつ飽きない程度にやってください」って。
―ありましたね。
完全にゲームの世界に入らないでもらって、
ゲームを置いといて片手間に仕事をやってもらう、ていうパソコンならではの使い方を
をしてもらえたらなって。
今となってはゲーム画面の小ささを感じてしまうと思うんですけど、当時はディスプレイが640x480の画面で、
ゲームを起動するとまわりがちょっと残ってて、
外の画面で仕事して、ちょっとゲームに戻るか、弁当売れてるかな?とかって、
「あ、売れてるー」ってなってまた仕事に…みたいに。
だからゲームとはなんぞや、てわけではなくて、ほんとに楽しんでもらえばなって。
2004 夏 高田馬場イタレリィにて
続きは「あの素晴らしい弁当を2度3度」(win)を買うと貰える攻略本(?) 「イタブック」に掲載!
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